飲酒運転ワースト1だったからこそ飲酒運転撲滅を!
運転者、被害者その両方の家族、関わるものをみな悲劇へ突き落とす、痛ましい飲酒運転事故。私どもが暮らす福岡県は、過去に飲酒運転全国ワースト1位を繰り返していました。2006年8月、海の中道大橋で幼い子供3名が死亡する飲酒運転死亡事故をきっかけに、
官民挙げて飲酒運転の撲滅に取り組んでおり、平成29年には飲酒運転による死亡者0まで成果を挙げてきています。
新たな運転請負への模索
飲酒運転撲滅への大きな決め手が、一人運転請負です。私どもがこの事業を立ち上げる際、お客様に喜ばれ、
スタッフが誇りを持ち、経営者も満足できるビジネスモデルを構築し、笑顔を広げていきたいとの思いから、従来の発想に捕らわれない新しい運転請負の形をゼロから模索しました。
そのときにたどり着いたのが「折り畳み」という発想です。そして、折り畳める電動バイクDiBlasi R70に出会うことができたのです。
そそり立つ大きな壁
2013年9月、私どもは限られた開業資金から1台のR70を導入し、一人運転請負「BIC1」での事業に取り組みました。
徐々にお客様も付き、喜んでいただけるようになりましたが、初めからすべてが上手くいった訳ではありません。
特に問題が起きたのがバッテリーでした。出先でバッテリーが切れる事態がたびたび起こり、管理スタッフが車でレスキューへ行ったり、タクシーで帰ってきたのは1度や2度ではありませんでした。
また、開業から1年もしないうちに、バッテリーの性能が落ちて使えなくなり、また高価なバッテリーを導入しなければならなくなったのです。
業務用特別仕様車の開発
この事態を打開するために、イタリアDiBlasi社との共同開発で、日本での運転請負の業務に耐えうる業務用特別仕様車の開発に取り組みました。
日常業務に使用しているからこそわかる問題点をフィードバックし、試作品をいち早く日常業務で検証することができるのです。
このトライ&エラーを繰り返し、ようやく業務用特別仕様車の完成にたどり着くことができました。
折り畳みから広がる新しい世界
過酷な業務に耐えうる業務用特別仕様車が完成したところで、日本の運転請負業の将来を考えました。少子高齢化の更なる進展があるため市場が際限なく拡大することは考えられません。しかし、飲酒運転撲滅のため、社会的ニーズはしっかり続きます。人材確保の問題や、事業者間の過酷な競争は激化し、強い経営体力を持つ事業者に淘汰されていく、決して楽観できない厳しい経営環境が続くと考えられます。
そのような業界環境に、一人運転請負という一石を投じたら、どうなるでしょう?厳しい経営環境の中での生き残りの切り札になるのではないでしょうか?
現在、ヨーロッパでは普通の業態として一人運転請負が行われています。近い将来、一人運転請負が日本の運転請負業界を変えていくことは夢ではないと考えています。私どもはこの思いを胸に、仲間としてご賛同いただき、一人運転請負の導入をご検討いただける運転請負事業者様を求めています。
一緒に、広がる新しい世界へ挑戦しましょう!